こんにちは、kawazuです!
今回も私が独断で選んだオススメのマンガを紹介していきます。
皆さんの参考になれば幸いです。
今回紹介するマンガは「アスクレピオス」です!

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怪しいサイトに飛んだりしないので安心してお求め下さい(笑)

何だそれ?聞いたことないな?
という方にもなるべく、興味を持ってもらえるように紹介していきますのでどうぞ、お付き合い下さい。
アスクレピオスは医療系ファンタジー作品です。
医療を知りたいなど、取っ掛かりにオススメの作品です。
難しい用語は使われておらず、簡単な用語だけで説明されています。
また、病名の説明なども記載されていて分かりやすくなっております。
昔のヨーロッパを舞台にした医療ファンタジー
アスクレピオスは絶大な権力を持つ教会に反抗を続ける二人組の医師のお話です。
昔のヨーロッパは教会が絶大な権力を誇っていました。
教会に疑問を投げかける者、教会に反する行為をした者。
多くの無実の人達が異端者の汚名を着せられ火刑に処されていた時代。
その時代を舞台に、異端者として教会に追われる主人公バズは教会の認められていない医術を用いて従者ロザリィと共に人々を救っていく作品です。
各巻収録内容
- 作者:内水融
- 出版社:集英社 ジャンプコミックス
- 連載:週刊少年ジャンプ
- 2008年から2009年まで週刊少年ジャンプで連載された医療ファンタジー作品
一巻
舞台は教会が絶大な権力を誇る時代のヨーロッパ。
教会の認める医術の中に存在しない外科技術を続ける一族メディル家。
そのメルディ家の生き残りであるバズ・メディル・アスクレピオスは異端者として教会に追われ続けていた。
教会に怯えながら生きてきたバズ。
しかし、メディル家に仕える従者ロザリィ・テレスフォスとの出会いが怯え暮らしていたバズの日常を変えていきます‥。
- 盲管銃創
- 肢体切断術
- 顆粒膜細胞腫
- 造鼻術
- 肺挫傷
盲管銃創
ロザリィを救え!
バズの初めての手術、盲管銃創!
盲管銃創は銃弾が体内に残っている状態です。
貫通銃創より治療が難しく、主要な血管の近くに弾丸がとどまっている場合は治療が困難。
さらに、弾丸に含まれる鉛毒によりショック症状を引き起こし死に至る場合も‥。
一刻も早く体内から銃弾を摘出しなければいけない手術にバズが挑みます。
教会に捕まることを恐れ、医者になることを諦めたバズ。
しかし、そんな彼に聖騎士の魔の手が迫る!
聖騎士に捕縛されかけた時、助けに来てくれたのは従者のロザリィ。
聖騎士たちを昏倒させましたが、聖騎士の一人が撃った銃弾がロザリィの腹部へ。
はじめての手術に震えるバズに力を貸したのは死んだ父の声!?
はじめて人を救ったバズの気持ちは‥?

この手術をはじまりに、バズは教会に追われる身になっても医者をアスクレピオスを継ぐ決意を固めます!
肢体切断術
切断寸前の腕を繋げ、バズの肢体切断術!
ちぎれかけた腕や脚はこのマンガでは、肢体切断術という折れた骨を断端に切り取って皮膚弁で包み込み、袋状にして傷口を閉じる手術を行っていました。
ですが、バズはパレの腕の傷口の挫滅範囲が少ないことに気が付き、当時は考えつかない方法でパレの腕を繋ぎます!
ロザリィと共に街についたバズは乗合馬車に轢かれそうになったところをパレという青年に助けられます。

パレは昔の出来事をきっかけに一人前の外科医になることを目指していました。
同じ志を持つ相手に嬉しくなるバズでしたが、パレに第一級異端者と教会に追われる身の上であることを知られてしまいます。
その時、乗合馬車に轢かれそうな子どもが。
パレはとっさに庇いますが‥パレの右腕は皮一枚で辛うじて繋がって切断寸前状態でした。
腕を切断するしかない状況で、バズは言います。
腕を繋げる、と。

外科医を夢見るパレの腕を繋ぐことが出来るのか!?
顆粒膜細胞腫
手術拒否!?悩める少女を救え!
顆粒膜細胞腫とは卵巣に出来る腫瘍が原因で女性ホルモンが過剰に分泌されてしまいます。
幼い頃にかかると第二次性徴が早期に現れる。
悪性度は低いが発見が遅れると手遅れに可能性も‥。
命に関わると説明しても手術を拒否する患者にバズはどうするのか‥!
バズたちと共にいたほうが勉強になる。
そう考えたパレはバズたちと旅をすることを決めます。
酒場で食事中、店主とパレが話す内容の中で、バズはとある噂話が気になりました。
ロザリィと同じ年くらいで胸がとても大きな女の子がいるという話です。
その女の子の姿を見て、バズは気づきます。
女の子、ラウラは病気だと。
バズはラウラに手術を受けてくれるように説得しますがラウラは手術を拒否。

死に恐怖するラウラですが、それと同等に譲れない何かがあるようで‥?
そこには幼馴染に秘めた思いが。
悩める少女を説得し、命を救う事ができるのか!?

ラウラはどうして手術を拒むのか。
その理由に気がついたパレの行動がラウラを救います‥!
造鼻術
心優しい仮面の男を救え!腕から鼻を作る造鼻術!
造鼻術は無くなった鼻を作り出す手術です。
今回手術を受けるカジモドは昔、小金を稼ぐために志願した傭兵隊で顔を撃たれ、鼻を無くしてしまいました。
そのことから、婚約者からは逃げられ、街の人達は気を使ってくれたのですが、それが逆にいたたまれなくなり一人山奥に籠もるように。
他人を思いやることが出来る、心優しいカジモドを救いたいバズ。
無くなってしまった鼻をどのように作り出すのか。
サン・デソー峠を越える途中、崖から落ちたバズ。
怪我をしたバズを助けてくれたのはザン・デソー峠に棲む仮面の男でした。

噂では旅人から身ぐるみをはいで殺してしまうと言われる恐ろしい大男らしいですが‥?
実際は怪我をしているバズを助けてくれる心優しい大男でした。
心優しいカジモドの力になりたいバズは言います。
カジモドの治療をしたいと。
バズはカジモドの鼻をどうやって作り出すのか?
バズの手術にパレ驚愕です(笑)

カジモドは初め、手術に消極的でした。ですが、パレの説得で手術を受けると決めました!
肺挫傷
肺挫傷は折れた肋骨が肺に刺さっている状態です。
肺からの出血を止めて肋骨を固定する手術を行います。
ですが、その時バズは必要な手術道具がありませんでした。
あるのは、何種類かの薬とローラがかけていたメガネ‥。
出来ることが限られた状況下でバズは何を使ってどう処置を行うのか‥!
メディル家のスポンサーであるポスターレに言われイアンという少年を救いに来たバズとロザリィ。
手術自体は難しくはないのだが‥イアンの手術は簡単にはいかなそうで‥。
それは、ローラという女性医師が原因でした。
ローラがイアンの手術を行うことになり、その彼女がアスクレピオスを犯罪者と考えて教会に通報し、バズはイアンに近づくことが難しくなってしまったのです。
バズは隠れていた天井裏からイアンをこっそり橋に呼び出すことに。
イアンと合流できたのもつかの間‥後ろにはローラの姿が。
イアンが屋敷を出るときに立てた物音にローラが気が付き後を追いかけてきたのです。
痛いから嫌だと、ローラの手術を拒否したイアン。
ですが、腕を振り払った反動でイアンは橋の欄干から落ちてしまいます。
慌ててイアンを助けるために橋から飛び込み、なんとか助かったバズとローラでしたが、イアンに異常事態が。
なんと、橋の欄干から落ちた拍子に肋骨を折っていたのです。

肺挫傷になり手術しようにも道具がない状況に‥。
そんな状況下でバズの目に入ったのはローラがかけていたメガネで‥。

環境の整っていない場所で、バズはどうやってイアンを救うのか‥!
二巻
父親を捕まえた聖騎士、カリギュラの登場。
残虐非道なカリギュラからローラを救え‥!
カリギュラの手がパレに迫り、そして‥!
バズが自ら教会に出頭‥!?
医者を続けるため、生きるための策とは。
息を呑む展開が多い二巻です!
- 左大腿骨粉砕骨折
- 銃創治療(八ヶ所同時手術)
- 皮膚移植
- 肺動脈結紮
左大腿骨粉砕骨折
粉砕骨折は切断に直結し、命の危険に直結するほど重症な状態。
従来ならば肢体切断術の手術を行うが、その大腿部切断術の死亡率は九割以上に。
だが、バズは切らずに脚の外側に骨格を創り大本の骨を外から固定する手術を行うことに。
ですが、外にはカリギュラ率いる教会の騎士たちが待機していて‥。
ロザリィとパレが囮となって教団を引き付けている間、バズ手術を終え、カリギュラ達教会から逃げることが出来るのか‥!?
バズを庇ったことでローラは残虐非道な聖騎士カリギュラの手によって左大腿骨粉砕骨折に。
命の危険に晒されているローラを助けるためにバズはローラが収容されている聖アミアン教会に向かおうとしますが‥。

カリギュラはかつて、バズの父を捕まえた聖騎士で前回と同じように患者をあえて用意し、バズを誘い出そうとしていたのです!
罠だと分かっていてもローラを見捨てることの出来ないバズにパレはある作戦を提案します。
それは、ロザリィとアスクレピオスのフリをしているパレが囮となって教団を引き付けている間に、バズは教会に忍び込んでローラを手術する、という作戦でした。
作戦通りに騒ぎに乗じて、ローラの収容されている部屋に忍び込んだバズはローラの手術を行います。
順調に思えたのもつかの間、囮作戦に気づいたカリギュラはバズの元へ。
ロザリィ、パレがバズに合流し不利だと考えたカリギュラは逃亡します。
しかし、カリギュラが最後に放ったボウガンの矢がバズに迫ります。
咄嗟にバズを庇ったパレの体には二本の鉄矢が突き刺さり‥。
パレはバズの処置を受ける前に、心臓の鼓動が止まってしまいました。

友達を目の前で失ったバズとロザリィ。悲しみを乗り越えて、バズはある大きなかけに出ます!
公開手術編
友達のパレを殺された悲しみと怒りから教会に乗り込もうとしたバズ。
無策のまま教会に乗り込めば、父と同じように火刑に処される。
パレがバズに最後に残した医者を続けろと言う約束を守る為に、ポスターレはバズに生きるための策を教えてもらいました。
- 患者を救えなかったら教会に血命録を引き渡す。
- 教皇達が納得できるまで患者を手術して完璧に治す代わりに、アスクレピオスは異端ではなく医者だと認める。
教会のトップ教皇ユリアヌスと上記の約束をし、バズは教会が用意した患者を手術していきます。
銃創治療(八ヶ所同時手術)
用意された第一の患者は火刑に処されるはずだった異端者の男性でした。
バズに手術をさせるために急遽銃殺刑に変更されたのです。
教皇の合図で銃殺刑に処された男性の体には八ヶ所の銃痕が。
一つ一つの傷を処置していては血が足りなくなり、命を落としてしまう。
そんな状況でバズは男性を救うために一ヶ所を手術するスピードで八ヶ所全ての傷口を同時に治療しはじめました。

無事に手術を終えて、バズは再度確信します。
メディル家の医術は間違っていない。メディル家は異端者なんかではない事に。
皮膚移植
第二の患者は全身の5割、火傷を負った乳児でした。
- 成人:体表面積の4割の火傷
- 乳幼児:体表面積の3割の火傷
上記以上の火傷を負った場合、亡くなってしまう事がほとんど。
母親が絶望し涙する中、バズは治療は可能だと告げました。
ですが、治療には被覆材が必要。

この話の場合の被覆材は人間の皮膚のことです。
通常、皮膚が体内に菌が入るのを遮断してくれています。
火傷や怪我をした時、皮膚を失ったところから直接菌などが入り込んでしまう為、亡くなってします。
そのことから、バズは患者の火傷を負っていないかつ目立たない部位の皮膚を切り取って患部を覆っていきます。
しかし、患者は5割を火傷しており全ての火傷を覆うことは出来ない。

残りの怪我を覆うためにバスは一体どうしたのでしょうか?
なんと、バズは自分の皮膚を剥いで患者の傷を覆ったのです。

!?
本人以外の皮膚は決して定着せず、長期の手術になるが必ず治すというバズの言葉に、母親とネロ医師長は涙を流します。
ネロ医師長は震えた声でバズにお礼を言いました。
火傷を負った乳幼児はネロ医師長の息子だったのです。
肺動脈結紮
第三の患者は自分自身!?
十分以内に肺動脈を結紮せよ!
無事に手術を終えたのもつかの間、バズはコルブロに左胸を剣で刺されます。

コルブロは教皇を直接護衛している凄腕の剣士です。
簡単に死なない位置に剣を刺させるために教皇がコルブロを呼び寄せました。
剣は大きな血管、肺動脈を切断。
剣を抜いてから、失血死するまでのリミットは十分。
頭の中にある解剖図と血管の位置を照らし合わせながら、バズは剣を引き抜き、自分の胸に術具を刺しました。
最後の血管が結紮できなかったというハプニングを乗り越え肺動脈の血管を結紮し終えます。
血を流しすぎて倒れそうになるバズの前にロザリィが登場。

聖騎士を蹴散らしながらの登場です(笑)
ロザリィはバズを追いかけて教会に乗り込んでいたのです。
三巻:アスクレピオス最終巻&特別読切
アスクレピオスの最終巻です。
長かったバズたちの旅もこの巻で終了になります。
最終巻では以下のお話が収録されています。
- 暴走に巻き込まれたカリギュラの治療と過去
- ポスターレの正体とバズ達についた大きな嘘
- アスクレピオスを助ける真の支援者の正体
- 番外編:ポスターレ
- 特別読切:二話収録
最終巻ならではの様々な秘密が解き明かされていきます。

長くなりますが、お付き合いください(笑)
暴走に巻き込まれたカリギュラの治療と過去
ローラが身を潜めているカジモドの所へ戻る最中、バズ達は奇襲に合います。
相手はカリギュラ。
応戦するロザリィとの戦いの最中、カリギュラは自分が用意していた大砲が暴発。
巻き込まれたカリギュラは重症を負いますがバズが救います。
なぜカリギュラが異端者を憎むようになったのか、異端者に対して残虐な仕打ちをするようになったのか。
カリギュラの過去が明かされます。
ポスターレの正体とバズ達についた大きな嘘
長らくアスクレピオスのスポンサーとして活躍していたポスターレ。
その彼の正体はなんと教皇直属の護衛であるコルブロでした。
コルブロはとある人の命令でアスクレピオスの支援をしていたようで‥。
そんな彼がバズ達についた大きな嘘とは‥?
答えは、アスクレピオス最終話をご覧下さい!

おや‥あの姿は‥もしかして!?
アスクレピオスを助ける真の支援者の正体
アスクレピオスを支援するポスターレでしたが、そのポスターレに指示を出す真の支援者がいました。
それは、教会のトップ教皇ユリアヌス。
かつて、バズの父がユリアヌスの姉を胃癌から救ってくれました。
その時、ユリアヌスは教会の人間ながら、アスクレピオスを名医として認めてしまったのです。
しかし、当時のユリアヌスはアスクレピオスを認めたいけど認められない立場にいた。
だから、ユリアヌスはポスターレに指示をしてアスクレピオスを支援していたのです。
番外編:ポスターレ
番外編:ポスターレはマンガを買った人だけが読めるポスターレと教皇ユリアヌス視点の番外編です。
ポスターレとユリアヌスがどのような思いでバズの父の処刑を見届けたのか。
パレが死んだとされた後、パレとどの様なやり取りがあったのか描かれています。
特別読切
特別読切は二話あります。
- アスクレピオス(読み切り)
2007年19号のジャンプに掲載された作品。
- DISPENSER(ディスペンサー)
2006年夏の赤マルに掲載された作品。
主人公ニコロが戦場で看取った兵士達から託された言葉と想いを届けに行く物語です。
まとめ:アスクレピオスを読んでみよう
今回は医療ファンタジー作品「アスクレピオス」を紹介しました。
今回、紹介した内容は以下のとおりです。
- アスクレピオスは昔のヨーロッパを舞台にした医療ファンタジー
- 各巻収録されている手術内容とあらすじ
アスクレピオスは当時、週刊少年マガジンで珍しい医療系のお話だったのでとても記憶に残っている作品です。
手術シーンは、文章でしか紹介できないので詳しく知りたい方は是非、マンガを読んで手術の迫力に魅せられて下さい(笑)
以上、kawazuでした!